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2024/05/04 (Sat)
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2015/09/30 (Wed)
桐野夏生の代表作は、

「顔に降りかかる雨」
「OUT」
「柔らかな頬」
「グロテスク」

等々です。

私が初めて読んだ桐野夏雄の作品は、
「グロテスク」でした。

ご飯を食べるのも忘れて、のめりこんだ作品です。

これでもか!というほど、底意地の悪い女性たちが
登場し、リアリティの面では「?」と思う部分は
あるのですが、ストーリーにぐいぐいひきつけられて、
読むことをやめられませんでした。

この作品を読み終えた後は落ち込んで、

「おもしろかったけど、
 もう2度と読みたくないな」

と思ったのですが、数ヶ月後にまた私は
「グロテスク」のページを繰ることになりました。
そんな中毒性がある小説です。

そうです、桐野夏生の小説は、癖になるのです。

「柔らかな頬」という作品でもそうでした。
この小説はミステリー小説だと思わせておいて、
実は最後まで犯人を明かさないのです。

そのことを知らずに読んだため、
最初はすっきりせず、苛立ちさえ感じました。

でももう1度読み返したとき、
「犯人が誰かなんて関係ないんだ」と気付きました。

ミステリー小説なのに、そう思わせてしまうことが
できるのはすごいことだと思います。

「OUT」も圧巻でした。
ラストは個人的には残念な感じでしたが、
そこへ向かうまで、転がるように疾走する展開に、
また時間を忘れてのめりこみました。すごいです。

桐野夏生の作品は、私の中ではストレス発散小説です。
没頭することで、ストレスを忘れることができるのです。
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